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酒さ

​顔の全体あるいは一部に赤い発疹ができる、いわゆる赤ら顔を呈する代表的な疾患のひとつです。多くは、中年以降に顔の赤み(紅斑、毛細血管拡張)が症状としてみられます。原因はまだ十分にわかっていませんが、紫外線曝露、脂腺分泌亢進、ニキビダニ、その他の皮膚細菌叢の異常が関わっていると言われています。改善するまでに時間がかかる皮膚疾患で、湿疹によく使われるステロイド外用剤で増悪することが知られています。

酒さの治療法

①ロゼックス:抗菌剤であり、顔皮膚の細菌叢のバランスを整える作用があります。現在酒さで保険適応がある唯一の外用剤です。

②ビタミンB群:皮膚のコンディションを整えたり、再生を助ける役割があります。補助薬。

③テトラサイクリン系抗生剤:外用薬でなかなか改善しない強い炎症を伴っている場合、抗生剤の飲み薬を併用します。

​④レーザー治療:自費診療(当院では行っておりません)。上記治療で改善しない毛細血管拡張に対して有効な場合があります。

 

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